2014/08/16

【Thai+One】セミナーの参加レポート


少し前になりましたが、7月8日バンコクにて開催されたThailand+1 Strategy セミナーに参加しました。
そうそうたる出席者でタイ政府の意気込みが、感じられたすばらしいセミナーだったのでレポートいたします。
(1) まず、タイ工業省BOI長官・ウドム氏のスピーチで始まりました。
【キーメッセージ】
「2015年のASEAN経済統合を見据え、大メコン圏(GMS)の中でアジアの発展にために投資を有効に使おう」
(2) 次は、元ASEAN事務局長の、スリン氏。
【キーメッセージ】
「戦後日本が引っ張り、日本を見習って成長して来たASEANも、さらなる発展の為に高中所得者を増やして行く変革の時代だ。そのために日本のテクノロジー・日本の管理能力をタイに持って来て共有・協業して欲しい」
(3) 産業界を代表して、CPグループのExecutive VPのサラシン氏が登場。(CP グループは、今や農業・食品を基盤にしたタイ最大の財閥)
【キーメッセージ】
『GMS(Greater Mekong Subregion)の5カ国でのビジネス』の将来を熱く語る。LCCによるSCM変革等の具体戦略も実績が伴っているので説得力がある。農協が日本の農業業界の変革を停滞させてしまったし、このエリアでは、ASEANで日本の財閥ではもう太刀打ちできないほど、日に日に進んでいるのでは無いかと心配だ。ただ、日本の強い農業技術・食品技術を基盤として、タイのパートナーを見つけて素早くビジネスチャンスを見つけ出す企業がどんどん出てくる事を期待する。
(マスコミも沢山来ていました。休憩時間は、CPのEVPが、カメラに囲まれてインタビューを受けていました。GMS戦略はそれだけ注目されているようです)
(4) 日系の会社ABeam Consulting(Thailand)の社長の四十谷氏の具体的な東南アジア展開の話もありました。
【キーメッセージ】
ABeam Consultingは、タイでも大成功している、システム統合からITサービス領域にいたるまで一元的なサービスを提供しる会社だ。
(5) 最後に NESDB (タイ政府国家経済社会開発委員会政策顧問)松島大輔氏が登場しました。タイ+1の構図・ダウェープロジェクト・日タイ連携の「お互いProject」・具体的な現地化の方法等について熱く語り、200人を超える聴衆もそれに聞き入っていました。
【キーメッセージ】
「ASEANの地図の見方を変えよう!Thailand+1の地図を本社に説明を!お互いプロジェクトと技術センサスの具体化により、ローカル企業とも連携した現地化戦略でビジネスを勝ち取ろう❗️」
タイで活躍する日本人を熱くさせるすばらしいセミナーで、今後、タイの周辺国を同時に視野に入れたビジネス展開をいかに進めるかがグローバルアジアで成功する重要な鍵である事を確信することができました。

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