IoTでさらに加速するIT社会に存在する大量にあるデータをいかに課題解決に結びつけるか! IBMがその最も得意な分野の精鋭を集め、それを具体的に実現出来るオープンシステム「ワトソン」を作り上げた。使う側にITの知識はほとんどいらない。
NHKニュースで報じられた、2,000万件の論文の内容からのメッセージをワトソンは10分で整理して癌の担当医に提供し、女性の癌患者を助けた話がその典型的な例だ。
これは一例で、要するに大量のデータや、Q&Aデータベースがあって,それを利用したい専門家がいるところすべてにワトソン活用のチャンスがある。
活用するにあたって重要なのは、
- 専門家が知識を紐解いてお客様の質問にどう応えるか?
- プロジェクトマネージャーが、何を元にどんな思考過程で問題を解決するか?
というような部分を思考し構造化することだ。
IBMがワトソンプロジェクトで頻繁に使い始めたキーワード“コグニティブ”(認知) “アノテーション”(注釈)が、この技術の本質を表している。
コールセンター、受付・窓口ロボットのような、直感的に分かりやすい応用例だけでなく、医療のような非常に複雑なエリアも含めたあらゆる分野で、データ・ノウハウを持った専門家がビジネスに多いに役たせることができる。そのことを理解して“コグニティブ”“アノテーション”に着目し、必要とするデータをワトソンに組み込むことにチャレンジすることで飛躍的にサ〜ビスを革新できる。
ワトソン関連会社という観点からは、ソフトバンクに続き、IBMワトソンを活用したコグニティブサービスを展開するための企業グループ(エコシステムと呼んでいる)が形成されつつある。
i- Leanirng, アクセンチュア , シグマクシス、TIS等のアグレッシブな会社がすでにパートナーとなってIBM,ソフトバンクとともにワトソンビジネスを拡大しようとしている。
コグニティブサービスの今後の展開から目が離せない。
(*)(IBMホームページより)
「Watsonによって、製品、プロセス、ビジネスはコグニティブ(自ら思考できるよう)になり、私たちは、より多くの情報に基づいた確実性の高い意思決定ができるようになります。」
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