2014/05/28

【タイ】クーデターと戒厳令

 タイのクーデター・戒厳令にもまけず、今、タイへの進出に燃える中小企業のオーナー社長とバンコクアソークにいる。
社長は、人材派遣のビジネスをタイで是非とも成功させたいと熱望し、タイに視察に来られた。


 日本でニュースだけを見ている方々には、不安をあおるばかりの報道だ。
Terminal21は、前回閉鎖されたアソークの内側のショッピングモールだが、一般市民は、何ら変わる事なく昼間の暑さを避け、モールの中で、ショッピングと食事を楽しんでいる。ただ、ひとつだけ、全ての入り口に金属探知機が、設置されている。私も含め、鞄を持って通るとピッピッなるが、警備員に引き止められる事もなく素通りしていく。 いかにもタイらしい!

 ただ、夜8時を過ぎるとちょっと日頃と違う。10時の外出禁止に向けて、帰宅の渋滞が激しくなり、9時になると BTSがとまる。その後、タクシーを捕まえるのが、大変難しくなる。
夜飲みに行ったら、がらがらで、(飲みに行く方が不謹慎)9時過ぎに切り上げたが、タクシーを捉まえるのに苦労した。
今回のお客様もこの騒ぎで、予定した出張を取りやめるかと思っていたが、きちっと来られた。それは、オーナー社長としてのタイでビジネスを立ち上げるという強い意思と情熱があるからだと言う事がよくわかる。社長は、今日来られ、こうして一日いるだけで、現状の一端を見る事が出来る。日本で、ニュースを見て、とにかく出張はやめようと尻込みする大企業とは、全く意気込みが違う。

 いろいろな進出希望会社・進出済みの方々にお会いして、つくづく思うが、1つの成功の要因は、”本気でスタートする決断ができるか”だ。 特に海外進出では、シグマクシス会長の倉重さんが「経営論Z」で書かれているように、事業計画とリスクアセスの詳細にこだわらず、スピード感をもってまずはビジネスのトライアルを仕掛ける事、その後それに素早く軌道修正をかけて行く事が大事だと思う。Digimaさん経由で、何人かの若手の経営者からタイに進出したいとの支援要請を受けているが、”本気”の経営者は、当然ながら、その会社の強みに自信をもっていて、その強みをいかにタイで生かすかを真剣に考え、それ基点に、行動にうつす。”本気”の経営者のタイ進出を支援して行きたいとつくづく思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿