東洋経済は、(1)”女性が働きやすい会社ベスト300“を発表している。内容をみると興味深い。他にもいろいろな視点の会社ランキングがあるが、BACCSの(2) “20万人の学生が選ぶ!働きたい会社50社“、DODAの(3)”転職人気企業ランキング”, 日経BPコンサルティングの(4)”世界のブランド総合力ランキング”等を発表している。 その中から、気になる会社をピックアップしてみる。
私は、実業を支えているアジアで活躍する製造業・流通業・サービス業を中心に考えるので、公共系や、虚業である銀行、保険、商社等や、先端IT企業は、上位に来ても興味がないことをご了解ください。
(1) “女性がはたらきやすい会社” トップテンに、4位富士フイルム<4901>、6位ソニー<6758>、10位シャープ<6753>
(2) “学生が選ぶ働きたい会社”に、サッポロ<2501>、象印マホービン<7965>、タニタ<非上場>
(3) “転職人気ランキング”に、2位トヨタ<7203>、4位ソニー<6758>、7位ホンダ<7267>、9位パナソニック<6752>。
(4) “ブランド総合力(B
to C)”に、4位キューピー<2809>、5位トヨタ<7203>、10位パナソニック<6752>。
が選ばれている。
どんな働き方改革につとめているかを調べてみた。
富士フイルムは、2007年から女性の働き方改革を実施してきた。仕事と育児・介護の両立支援制度もあり、「再入社制度」も導入している。
象印マホービンは、以前より、女性が働く環境を整備してきた。2012年には、「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受けた。タイに工場を増強してアジアでの拡販、売り上げ・利益とも順調に伸びている。働きやすい環境の倫理規範が、業績の良さにも貢献していると思う。
タニタは、レシピ本”タニタ食堂”で一躍有名になったが、“健康総合企業”にチャレンジしようとする社長の牽引力が、働きやすい・働きたい会社にしている。
キューピーは、工場見学に力を入れているが、現場をみれば従業員がいきいき働いている姿がその顧客満足度の高いブランド力の源になっていることがよく分かる。また、本社移転に伴い、東京・調布のマヨネーズ工場を改築「仙川キユーポート」と命名し、部署同士の交流がしやすいようにオフィスのレイアウト設計をした。
中央部分に掘りごたつ式の会議室を配し、オフィスエリアの隙間に「aima(あいま)」と呼ばれるリラックススペースや、通路にも座りながら打ち合わせができる場所、キッチンスペースを設けた。
働き方改革で、未だに勤務時間にこだわっている役人・マスコミ・企業が多すぎる。問題は勤務時間だけではないし、リラックスしてもらうのは、休暇や体操だけじゃない。上の例のようにいくらでも新たな視点が考えられるし、本当の働き方改革の実現のためには、健康学、人間工学、老年学を活用した社長のリーダーシップのあるチャレンジが重要だ。
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